- 当社のクライアントはデジタル決済市場で注目を集めており、2023年末までに300万人のユーザー獲得を目指していました。国際電子マネーおよび暗号資産の取引に対応するブロックチェーン活用型電子ウォレットを立ち上げ、拡大を図りました。これまでの開発パートナーは技術力はあったものの、長期的な要件に応えられませんでした。そこでSynodusが支援に入りました。
課題：最初のリリースの失敗
クライアントは包括的な金融エコシステムを構築する長期戦略を立てていました。 このビジョンを実現するために必要だったのは次の通りです：
- 暗号資産と決済処理に精通したパートナー
- ブロックチェーンシステムを継続的に強化できる長期的パートナー
当初、クライアントは別の開発会社と提携していました。その会社は協力的でしたが、スケジュールと品質を維持できなくなってしまいました。これによりクライアントの成長が妨げられ、プロジェクトは頓挫しました。
私たちのソリューションについて
Synodusが信頼されるパートナーとなった理由
クライアントの経緯を理解した上で、信頼を得ることは容易ではないと認識していました。これまでに3つのブロックチェーン製品と多数の金融プロジェクト経験を持つ当社は、自信を持って取り組みました。
まずはオープンなディスカッションを通じて、ビジネス戦略を徹底的に理解しました。機密情報も含めて共有いただくことで、アーキテクチャと プロダクトのロードマップを設計 できました。
次に、全体をゼロから見直し、改善が必要な領域を特定しました。最終目標は、 シームレスな統合 と拡張を実現することです。
この透明性により不安を払拭し、強固なパートナーシップが築かれました。
信頼性の高いバックオフィスを備えた高性能電子ウォレット
厳選された機能群を元に、堅牢なデジタルウォレットが誕生しました:
- 親しみやすく直感的なUIにより、ユーザーは簡単にアカウント作成、資金管理、取引が可能です。
- P2P取引システムを活用し、世界中への送金と換金がスムーズに行えます。
- ホットウォレット、コールドウォレット、ガスウォレットなど、多様なカストディ型・非カストディ型に対応しています。
- データと取引の安全性確保のため、二要素認証とVault暗号化による多層防御を強化しました。
- プラットフォームの高効率性は、バックオフィス業務にも及びます。NodeJS、NestJS、PostgreSQL、Redisを用いて、シンプルかつ高効率なシステムを構築しました。この堅牢なスタックにより、取引速度を向上させつつ、ユーザー増加にも柔軟に対応できます。
- マイクロサービス構成を支えるために、Google Cloud Pubsub、Golang、Firebaseを導入し、スケーラビリティとリアルタイム性を強化しました。
フィンテックとブロックチェーンの未知を探求
これまでの確かな実績
新バージョンのリリースにより、クライアントはブロックチェーン市場での存在感を一層高めました。安全かつ高速な送金プラットフォームとして多くの新規ユーザーを獲得し、目標の300万人を達成しました。
他の主要企業とのパートナーシップも実現しました。当社のAPI支援により、こうした提携がサービスの拡充を後押ししました。
